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韓国ドラマのレビューを綴っていくブログです。ファッションや音楽面にも注目した記事を書いていきます!

韓国ドラマ「相続者たち~王冠を被ろうとする者、その重さに耐えろ~」感想と撮影地

 

2013年に公開され、視聴率No1となったドラマ「相続者たち」。

豪華キャストの揃ったこのドラマは、いわゆるザ・シンデレラストーリー!

 

こんな話はありえないと思いつつも、個性あふれるキャラクターや心を揺さぶるストーリーにどんどん惹かれていくドラマで、何度見てもときめいてしまう作品。

 

 

キャスト紹介

 キム・タン(イ・ミンホ)、チャ・ウンサン(パク・シネ)

 チェ・ヨンド(キム・ウビン)、イ・ヒョシン(カン・ハヌル)

 チョ・ミョンス(パク・ヒョンシク)、イ・ボナ(クリスタル)

 キム・ウォン(チェ・ジニョク)、ユ・ラヘル(キム・ジウォン)

作品について

 公開:2013年10月(全20話)

 脚本:キム・ウンスク

 監督・演出:カン・シニョ

 受賞歴:百想芸術大賞 テレビ部門 女性人気賞、百想芸術大賞 テレビ部門 女性人気賞 etc..

日本公式HP: 

相続者たち|視聴率No.1を記録した2013年最大の話題作のDVDが発売!

韓国公式HP:

상속자들 : SBS

 

あらすじ

帝国グループの御曹司キム・タン(イ・ミンホ)と、高校生でありながらバイト三昧で聴覚に障害のある母をもつウンサン(パク・シネ)はアメリカで最悪な出会いする。すぐにウンサンに惹かれていくタンと、タンのことを別世界の人間として考えるウンサンは偶然が重なり同じ高校に通うことに。歩んできた道が違いすぎる二人は互いに惹かれながらも、すぐに結ばれずにいた。ウンサンが抱える重荷を共に背負おうとするタンと、別世界に足を踏み入れようと勇気を出し歩みだすウンサンの切なく純粋な恋を描いた作品。

 

 感想

1. 豪華すぎるキャスト

まさに『この先売れていくだろう俳優・女優陣』が勢ぞろいしたドラマ。

メインのイ・ミンホとパク・シネはもちろん、太陽の末裔にも出演したキム・ジウォンや映画でも活躍中のカン・ハヌル、落ち着いた演技が魅力のチェ・ジニョクまで、当時ははじめて見たレベルの俳優さんも、今では主役級の俳優さんになっていて様々なドラマで見かけるほど人気に。時が経って再視聴したからこそ感じる俳優陣の豪華さに、このドラマが人気になったのも納得だなと思わされた。みんな演技がうますぎるんや。

 

2. 複雑な相関図

これまで視聴したドラマの中で最も複雑な相関図なんじゃないかと思うのが、このドラマ。簡単に思いつくまま挙げるだけでも、、

①ウンサンとタンの元カノ、現婚約者の3人が同じクラス

②タンの元カノの彼氏がウンサンの幼馴染で親友で、また同じクラス

③ウンサンの幼馴染の父親はタンの会社に勤め、タンの婚約者の母親と元恋人

、、、公式に載っている相関図では到底表しきれないほど人間関係がぐちゃぐちゃで様々なところが結ばれているのに、まとまっているという不思議な作品だった。

 

3. 気持ちの緩急が激しすぎる件

この作品はコメディ要素も多くて、チャニョン&ボナ(クリスタル)カップルの痴話喧嘩のシーンや、いつもおちゃらけているミョンス(パク・ヒョンシク)、ヨンドが人を煽るヘラヘラしたシーンなどは思わず笑ってしまう!けれど、高校生たちがそれぞれ抱える心の中の重りを描いたシーンでは感情移入してしまうほど泣いたり叫んだり怒ったり、、裏で抱えている複雑でもどかしい感情がしっかり伝わってきて、見ていて自分の感情が忙しいなって感じさせられた。

主人公二人以外の人物たち全員の魅力もちゃんとあふれていた、、

 

見どころ

個性あふれるファッション

学園物語なので基本的には制服なのだけれど、さすが帝国高校。

制服の着こなしも自由で、アイテムひとつひとつにそれぞれの人物のキャラが表れていて見ていてすごく楽しかったポイントの一つになった。

 

主人公のキム・タンは、シンプルな着こなしで襟のないシャツが特徴。

そして見逃せないのが野外撮影時のロングコート!!似合いすぎる。

それもさすが御曹司なのが毎回違うコートを着ていること!

私はあの青色のコートのシーンはしばらく忘れられないと思う。

 

制服ファッションで特に頼ませてくれたのが、タンの元カノでありチャニョンと交際中のイ・ボナ(クリスタル)。さすがのスタイルで、ミニスカートの制服が似合いすぎる!

ボナは帽子やカバンまでこだわっていて、絶対勉強しないだろっていう大きさのカバンも、放送部にぴったりのベレー帽もすごくかわいい。クラシカルな雰囲気がキャラクターにもマッチしていて、見ていてワクワクするファッションで登場してくれる。

作中のボナのカバンの中身をぶちまけるシーンも、興味深く見てしまう自分がいた。

 

撮影地

この作品でのポイントアイテムはドリームキャッチャー

帰国後のドリームキャッチャーを売っているこの撮影地のお店はソウルにあるエッグタルト屋さんで、観光地の近くなので誰でも気軽にいくことができます。2017年に訪れてみたのですが、それまで撮影地に意図的に訪れたことがなかったので不思議な気分でした。すっとドラマの世界に入り込んだような気分になれる!エッグタルトも、もちろんおいしかった。

 

 

『相続者たち』は、ただのキラキラ学園物語ではなく、むしろ切なさのほうが勝っているのではと思うような高校生が抱えるには重すぎる気持ちを描いた作品だと感じた。

全部視聴してたからこそ、サブタイトルである ~王冠を被ろうとする者、その重さに耐えろ~ の意味がグッと伝わってきて、意味深い。

 

そして韓国公式のHPに載っていた

「誰かにとってはシンデレラストーリーであり、

 また他の誰かにとっては最上流層の10代たちの隠されたストーリー」

という文章が胸に響いた。

 

たしかに普通に生きている自分から見たらとても煌びやかに見える世界も、きっとその世界で生きる人たちは一般人とはまた違った悩み、息苦しさを抱えているんだろう。

どの世界に住む人もきっと何らかのしがらみに揉まれながら、生きているんだろう。

そう思うとなんだかもっと自分頑張れるなって。

最終的にはそんなことまで感じた作品でした!!